壁面緑化は人にも環境にもやさしい!壁面緑化の魅力についてご紹介!

最近、街の中で壁面を緑化している建物を見かけることがあります。壁が鮮やかな緑の植物でおおわれています。壁面緑化とよばれ、地球温暖化対策や二酸化炭素削減効果が見込めるのです。また、深刻化するヒートアイランド現象を抑制する効果も見込めると言われています。

今回の記事では、壁面緑化を説明するとともに、その方法やメリットなどについて詳しくご紹介します。

1.壁面緑化とは

壁面緑化は、主に建物の壁を植物で覆うことです。他にも垂直の建造物を緑で囲ったりすることもあります。壁面緑化により街の景観も変化してきたのです。また、人間の精神面にも落ち着きや安らぎを与えるといわれています。平成の時代に入り、環境意識が高まり、省エネも加味されて壁面緑化のペースが加速しました。

1-1.壁面緑化といえば甲子園

規模や方法は異なりますが、壁面緑化は明治時代にも行われていたといわれています。また、壁面緑化としてよく知られているのが、兵庫県西宮市にある「甲子園球場」です。ツタを使った壁面緑化が知られています。甲子園の建設時期は大正13年(1924年)で、当初は西日をさけるためにツタを這わせたといわれています。

1-2.壁面緑化によく使われる植物

壁面緑化で主に使用される植物は、「ヘデラ・ヘリックス(西洋木蔦)」や「ヘデラ・カナリエンシス(オカメヅタ)」など、ツルの伸びる植物が好まれます。ツルが伸びる植物は、建物の壁面に対応しやすく、壁面をつたって伸びていき壁面緑化に適しています。

2.壁面緑化の種類

壁面緑化は、複数の方法があります。建物の壁面の特徴や、大きさや材質などの制約や建物のオーナーの好みで、壁面緑化が変わるのです。この章では現在、壁面緑化で主流になっている5種類の方法をご紹介します。

2-1.登坂タイプ

一般的な壁面緑化に採用される方法は、一階の壁際に植物を植えて、その植物が成長するに従い壁を伝って上へ上へと登坂する「登坂(とはん)型」です。支柱などは使わずに、建物の壁面に這わせて緑化するタイプです。根が吸着力を持つ植物が適しています。吸着力のある植物は、ヘデラ・へリックス、ナツヅタ、ツルアジサイなどがおすすめです。

2-2.下垂タイプ

下垂タイプは、根を建物の上部から下に這わせる方法です。下垂タイプの植物は登坂タイプでも使う、ヘデラ・へリックスが下垂タイプにも適しています。他にはヘデラ・カナリエンシスやトケイソウもおすすめです。

2-3.ユニットタイプ

ユニットタイプは、一つ一つのユニットに事前に植物を植え込みます。植物を植えこんだそれぞれのユニットを壁面に固定する方法です。ユニットに植えこむ植物により、ボリュームある緑化もできます。ユニットタイプには、ヘデラ類などのつる性植物が適していてよく使われます。

2-4.プランタータイプ

プランタータイプは、壁面に専用プランターを設置する方法です。デザイン性が高く、使用可能な植物の種類も多く、さまざまなタイプの壁面緑化が作り出されます。また、プランターを使用することで、壁面緑化の植物を交換することも比較的簡単です。プランターに土を入れ、植物を植えた状態で設置可能なため、短時間で壁面緑化が完成します。

2-5.ワイヤータイプ

ワイヤータイプは、コストもそれほどかからず、メンテナンスが比較的簡単な壁面緑化の方法です。また、ワイヤーにツタを絡ませることで、壁面を汚しにくい点もメリットです。ワイヤー方法に適している植物は、ツタが絡みながら成長していく、テイカカズラやクレマチス、スイカズラやカロライナジャスミンなどがおすすめできます。

3.壁面緑化の効果

壁面緑化が普及している要因として、さまざまなメリットがある点です。この章では壁面緑化の効果=メリットについてご紹介します。

3-1.空気を浄化する効果

環境問題のなかで都市部の大気汚染は深刻です。地球温暖化問題の一因にもなっています。緑は、大気汚染を浄化する役割も果たします。緑が不足しがちな都市環境の中で、壁面緑化は新しい形の都市部の緑化推進といえるのです。

3-2.建物劣化の防止効果

商業施設などの屋上緑化は、お客様の滞在時間が長くなり、リピーターが増えるといった調査結果がみられます。それだけ商業施設やレクリエーション施設において、壁面緑化は注目度が増し、集客効果も期待できるのです。

3-3.建物の注目度が上昇する

商業施設などの屋上緑化は、お客様の滞在時間が長くなり、リピーターが増えるといった調査結果がみられます。それだけ商業施設やレクリエーション施設において、壁面緑化は注目度が増し、集客効果も期待できるのです。

3-4.ヒートアイランド現象の緩和効果

近年、都市部のヒートアイランド現象は深刻化しています。そのような環境下でヒートアイランド現象緩和に大きく貢献するのが緑化活動です。都市の緑化面積が広まれば広まるほど、温度が低下するといわれています。壁面緑化は、ヒートアイランド現象を緩和できる効果まで期待できるのです。

3-5.省エネルギー効果

壁面緑化は、断熱保温効果があることも知られ、暑い夏は室内温度の上昇を軽減し、寒い冬は保温効果が見込めます。そのため、冷暖房は最小限の稼働で快適に過ごせるのです。このように壁面緑化は省エネルギー効果が期待でき、電力節減も見込めます。

4.まとめ

建物、塀、門などを植物で覆う壁面緑化についてご紹介しました。地球温暖化対策は、人類が直面している大問題です。壁面緑化は、空気浄化や省エネなど、SDGsに貢献できます。また、緑がもたらす視覚効果なども期待でき、人や地球にやさしいく作用するのです。

「株式会社グリーンアイランド」は、静岡県牧之原市に本社があります。当社は、「花と緑を通して新しい空間をご提案する」をコンセプトに、昭和45年(1970年)に創業いたしました。横浜・静岡全域でガーデン管理・観葉植物レンタル・グリーンレンタルを承っており、壁面緑化のご相談も承ります。

当社は、一級園芸装飾技能士の資格を持つスタッフはじめ、全従業員が高い技術力と感性で、お客様のご要望に応えられるよう精進の日々です。ご自宅のガーデン管理、オフィスやイベント会場での観葉植物レンタルも承っております。また、店舗では観葉植物や園芸品の販売に、花束の作成も承っておりますので、お気軽にご来店ください。